「57歳薬剤師がAIで作る側になるまでの記録」第2話
前回は、私がChatGPTに食材の味や使い方を聞くようになった頃の話を書きました。
当時の私にとってChatGPTは、知らない食材について気軽に質問できる相手でした。
「これはどんな味なのか」
「どう料理すればよいのか」
「わざわざ買う価値があるのか」
そんなことを聞きながら、少しずつ使う機会が増えていきました。
しかし、その後、ChatGPTに相談する内容が大きく変わります。
きっかけは、AIへの興味ではありません。
体重が90kg近くまで増え、膝が痛くなったことでした。
しかも、膝が痛くなるのは初めてではありません。
これで3回目です。
「さすがに、今度こそ体重を落とさないとまずい」
そう考えたとき、食材について質問していたChatGPTに、自分の食生活についても相談してみようと思いました。
膝が痛くなるのは初めてではなかった
体重が増えて膝が痛くなった経験は、過去にもありました。
少し痩せれば痛みは落ち着き、しばらくすると危機感も薄れてしまいます。
そして、また体重が増える。
今回も、それまでと同じ流れでした。
ただし、今回は3回目です。
57歳という年齢を考えると、いつまでも同じことを繰り返しているわけにはいきません。
若い頃なら、少し無理をしても何とかなったかもしれません。しかし、年齢を重ねると、体重が増えた影響がそのまま体に出てきます。
立ち上がるときに膝が気になる。
階段を上り下りするときも、以前とは違う。
日常生活の中で膝を気にする場面が増えると、さすがに体重の問題を無視できなくなりました。
「また、そのうち痩せればいい」
今回は、そう考えるだけでは終わらせたくありませんでした。
本気で体重を落とすには、食事も生活も、一度きちんと見直す必要があると思いました。
食生活を見直すことにした
ちょうどその頃、母が入院しました。
それまでは母の食事も考えながら料理をしていましたが、母の入院後は、自分一人の食事を作ることが増えました。
一人分の食事となると、簡単に済ませることもできます。
好きな物だけを食べることもできます。
反対に、自分の体重を落とすことだけを考えて、食事内容を組み立てることもできます。
母の入院は大変な出来事でしたが、自分の食生活を見直すきっかけにもなりました。
そこで、まず体重を毎日測ることにしました。
食べた物も振り返るようにしました。
ご飯はどのくらい食べているのか。
肉や魚の量は多すぎないか。
味噌汁には何を入れているのか。
酒はどのくらい飲んでいるのか。
それまで何となく食べていた物を、一つずつ確認するようになりました。
私は料理が好きです。
だからこそ、単純に食べる量を減らすだけでは続かないことも分かっていました。
食べる楽しみをすべて捨てるのではなく、料理を続けながら体重を落とせないか。
そこから、私の食生活の見直しが始まりました。
ChatGPTへ相談するようになった

最初にChatGPTへ入力したのは、普段の食事内容や体重、生活習慣などでした。
「今は、このような食事をしている」
「体重は90kg近くある」
「膝が痛くなっている」
「料理は自分で作っている」
そうした情報を伝えながら、どこを変えればよいのかを聞いていきました。
特別な使い方をしていたわけではありません。
食べた物を書き、気になったことを質問する。
ただ、それを繰り返していただけです。
ご飯の量について聞くこともありました。
肉や魚の選び方について相談することもありました。
味噌汁を食生活にどう取り入れるか、昼食をどう組み立てるか、料理方法をどう変えるかといったことも聞くようになりました。
「これは食べない方がよいのか」
という聞き方ではなく、
「これを食べながら体重を落とすには、どうしたらよいのか」
と考えることが多かったと思います。
一度ですべてが決まったわけではありません。
実際に食べてみて、体重を測り、また相談する。
食事を変えてみて、続かなければ別の方法を考える。
その繰り返しでした。
気がつくと、ChatGPTをほぼ毎日使うようになっていました。
食材相談から生活相談へ変わった
それまでの私は、ChatGPTに食材の味や調理方法を聞いていました。
知らない魚や肉を見つけたときに、
「どんな味なのか」
「どう調理すればおいしいのか」
と質問する使い方です。
ところが、膝の痛みをきっかけに、相談する範囲が食材だけではなくなりました。
食事の量、体重の変化、睡眠、酒、水分、便通など、生活全体について話すようになったのです。
食材について質問するだけなら、その場で答えが分かれば終わります。
しかし、体重管理は一日では終わりません。
昨日は何を食べたのか。
今日の体重はどうだったのか。
なぜ増えたのか。
次は何を変えるのか。
毎日少しずつ状況が変わります。
その変化を伝えながら相談することで、ChatGPTは単に答えを調べる相手ではなく、生活を見直すための相談相手に変わっていきました。
もちろん、ChatGPTに相談しただけで体重が落ちるわけではありません。
食事を作るのも、量を調整するのも、体重計に乗るのも自分です。
ただ、一人で考えていると曖昧になりやすいことを、文章にして伝えることで整理できました。
これは、私にとって大きな変化でした。
どうせなら記録も残そうと思った

体重を毎日測り、食事内容をChatGPTへ相談するようになると、自然と記録が増えていきました。
朝の体重。
前日に食べた物。
睡眠時間。
酒を飲んだかどうか。
最初は自分のためのメモでしたが、続けていると記録の大切さが分かってきます。
「食べ過ぎた」と思っても体重が減る日があり、「頑張った」と思っても増える日があります。
感覚だけでは分からないことが、記録すると見えてくるのです。
そして、どうせ続けるなら記録として残しておこうと思い、食事改善の取り組みをブログに書き始めました。
後に「50代食べ痩せラボ」となるブログの始まりです。
この頃はブログ運営もAI活用も考えていません。
ただ、自分の体重を落としたかっただけです。
しかし今振り返ると、この記録を残し始めたことが、その後につながる最初の一歩だったように思います。
人の記憶は意外と曖昧です。
だからこそ、毎日の記録を残すようになりました。
2025年12月から始めた記録は、今でも続いています。

実際に現在も続けている記録の一部。体重だけでなく、食事内容や睡眠、飲酒、体調の変化まで残している。
この頃はまだAIツールを作るとは思っていなかった
この時点での目的は、あくまで体重を落とすことでした。
膝の痛みを何とかしたい。
食生活を整えたい。
無理な方法ではなく、自分の料理や生活に合った形で続けたい。
そのための相談相手としてChatGPTを使っていただけです。
AIを使って何かを作ろうとは考えていませんでした。
まして、自分でAIツールを開発したり、WordPressのプログラムを作ったりするようになるとは、まったく想像していませんでした。
当時の私にとってChatGPTは、便利な相談相手です。
分からない食材について聞ける。
食事内容を整理できる。
自分では気づかなかった改善点を考えるきっかけになる。
その程度の認識でした。
しかし、食事と体重について毎日相談するようになったことで、ChatGPTを使うことが特別な行動ではなくなりました。
何か困ったことがあれば入力する。
考えがまとまらなければ相談する。
試した結果を伝え、次の方法を考える。
この習慣が、後のブログ活用やAI活用の土台になっていきます。
始まりは、AIへの強い興味ではありませんでした。
90kg近くまで増えた体重と、3回目の膝の痛み。
目の前にある現実的な問題を、どうにかしたかっただけです。
そして、このダイエット相談をきっかけに、ChatGPTは私の日常の中へ本格的に入ってくることになりました。

