NASAが公開している宇宙や地球のデータを、専門知識がなくても眺められるページを作りました。
ページ名は、**「NASA Space & Earth Viewer|最新の宇宙と地球を見る」**です。
このページでは、NASA APIを利用して、最新の天体写真、宇宙から見た地球画像、地球の近くを通る小惑星、世界で観測されている自然現象を1ページに表示しています。
検索条件を入力して結果を見るページではありません。
NASAが公開しているデータを眺めながら、宇宙や地球の動きを楽しむための「体験ページ」として作りました。
NASA Space & Earth Viewerとは
NASA Space & Earth Viewerは、NASAが公開している複数のAPIを組み合わせ、宇宙や地球に関する情報を1ページで眺められるようにしたページです。
個人がNASA APIを利用して作ったページであり、NASAの公式サイトや公式サービスではありません。
このページでは、主に次の4種類のデータを表示しています。
APODは、NASAが天体写真や天文現象を解説とともに紹介するデータです。
EPICは、宇宙から撮影された地球画像を公開しているデータです。
NeoWsは、地球の近くを通る小惑星などの情報を確認できるデータです。
EONETは、山火事や火山活動、暴風雨など、世界で観測されている自然現象をまとめたデータです。
それぞれ別の内容を扱うAPIですが、1ページに順番に並べることで、宇宙から地球へ視点が移っていくような構成にしました。
このページに「ツール」という名前を付けなかったのは、何かを入力して答えを得るページではないからです。
画面を開くと、その時点で取得できる天体写真や地球画像、小惑星情報、自然現象が表示されます。
操作方法を覚える必要はなく、画像を見たり、説明を読んだりしながら楽しむことが主な目的です。
実際のページは、以下から確認できます。
NASA Space & Earth Viewer|最新の宇宙と地球を見る
最初はAPODだけで始めた
最初から4つの機能をすべて作ろうとしていたわけではありません。
開発当初は、Phase1としてAPODだけを表示する予定でした。
APODは「Astronomy Picture of the Day」の略で、NASAが天体写真や天文現象を、解説とともに紹介しているデータです。
名前をそのまま訳すと「今日の天文写真」に近い意味ですが、毎回、宇宙空間の写真だけが表示されるわけではありません。
地上から撮影した星空や大気現象、天体に関する動画が紹介されることもあります。
最初に確認したかったのは、NASA APIから取得した画像や説明を、WordPress上できれいに表示できるかどうかでした。
当初は「今日の宇宙画像」という見出しを考えていました。
しかし、APODの内容には幅があり、日本時間とNASA側の更新時刻にもズレがあります。
ページを開いた日と表示される日付が一致しない場合もあるため、最終的には「最新の天体写真」という見出しに変更しました。
表示しているのは、天体写真または動画、タイトル、日付、NASA公式説明、やさしい日本語メモ、画像クレジット、元ページへのリンク、高画質画像へのリンクです。
NASA公式説明は英語で、長い文章になることもあります。
そのため、通常は「NASA公式説明(英語)を読む」という折りたたみ表示にしました。
最初に画像とやさしい日本語メモを見て、さらに詳しく知りたい人だけが公式説明を開ける形です。
APODだけでも、大きな画像が表示されることで、見て楽しめるページになりました。
そこで、宇宙の画像だけで終わらせず、別のNASA APIも順番に追加してみることにしました。
宇宙だけでなく地球も見られるようにした
Phase2では、NASA EPIC APIを追加しました。
EPICは、宇宙から撮影された地球画像を公開しているデータです。
宇宙空間から見た地球全体の姿を確認でき、雲の広がりや地球の明るさなど、画像ごとの違いを楽しめます。
APODが天体や天文現象を幅広く扱うのに対し、EPICでは地球そのものを眺められます。
同じNASAの画像でも、それぞれの役割は大きく異なります。
APODで宇宙や星を見たあとにEPICを表示することで、ページ全体にも自然な流れが生まれました。
この機能も、当初は「今日の地球を見る」という名前を考えていました。
しかし、NASA側の撮影時刻や更新時刻は日本時間とは一致しません。
ページを開いた日の画像とは限らないため、「今日」と書くと誤解を招く可能性があります。
そこで、見出しは「最新の地球を見る」に変更しました。
画面には、宇宙から見た地球画像、撮影日、やさしい日本語メモ、画像クレジット、NASA EPIC公式ページへのリンクを表示しています。
雲の形や地球の見え方は、その時々で異なります。
何かを詳しく調べるというより、宇宙から見た地球を少し立ち止まって眺めるための機能です。
小惑星情報は怖がらせないようにした
Phase3では、NASA NeoWs APIを追加しました。
NeoWsは、地球の近くを通る小惑星など、地球近傍天体の情報を取得できるAPIです。
表示しているのは、小惑星名、接近日、推定サイズ、地球からの距離、相対速度、NASAによる判定、NASA詳細ページへのリンクです。
小惑星の情報は、天体写真や地球画像と比べると、見た目としては少し地味です。
それでも追加したのは、NASAが画像だけでなく、さまざまな宇宙観測データを公開していることが伝わると感じたからです。
距離については、キロメートルだけで表示しても、数字が大きすぎて感覚的に分かりにくくなります。
そこで、地球から月までの距離を基準にした目安も一緒に表示しました。
「月までの距離の何倍ほどか」と示すことで、正確な数値だけを並べるよりも、距離を想像しやすくなります。
一方で、小惑星情報は見せ方を間違えると、不安を煽るページに見えてしまいます。
そのため、「危険な小惑星」などの強い表現は使っていません。
NASA側の判定に応じて、「通常の観察対象」や「注意深く観測される天体」といった落ち着いた表現にしました。
また、注意深く観測される天体については、次の補足も表示しています。
「この判定は、すぐに地球へ衝突するという意味ではありません。」
このページの目的は、不安を感じさせることではありません。
どのような天体が観測されているのかを、落ち着いて眺めてもらうことです。
数値を正しく表示するだけでなく、その数値をどう伝えるかも重要だと感じました。
自然現象は「イベント」ではなく落ち着いて観察する形にした
Phase4では、NASA EONET APIを追加しました。
EONETは、山火事、火山活動、暴風雨など、世界で観測されている自然現象のデータを取得できるAPIです。
ページには、名称、カテゴリ、観測日、場所の目安、状態を表示しています。
EONETは、災害や避難を判断するための情報ではありません。
このページでは、地球上でどのような自然現象が観測されているのかを見るための参考情報として扱っています。
最初は、この機能を「地球イベント観察」と呼んでいました。
API上ではイベントとして扱われていても、日本語で「イベント」と書くと、行事や楽しい催しのようにも見えます。
実際に表示されるものには、山火事や台風なども含まれます。
そのため、「地球イベント観察」から「地球の自然現象を観察」へ変更しました。
項目名も、「イベント名」ではなく「名称」にしています。
わずかな言葉の違いですが、自然現象を必要以上に軽く扱わないための調整です。
開発中には、「情報元を見る」というリンクも表示していました。
ところが、実際に開いてみると、ファイルが保存されたり、ログインが必要な外部サイトへ移動したりする場合がありました。
読者にとって分かりにくく、安心して押せるリンクとは言いにくかったため、EONETでは情報元リンクを表示しない方針にしました。
代わりに、次の案内を入れています。
「詳しく知りたい場合は、名称をコピーして検索すると関連情報を確認できます。」
また、ページ内には次の注意書きも表示しています。
「この情報は自然現象を観察するための参考情報です。災害・避難などの判断には、各国や地域の公式情報を確認してください。」
NASAのデータを使っていても、このページは個人が作った体験ページです。
公式の災害情報ページと誤解されないことを優先しました。
スマホでも眺めやすいページにした
このページは、PCだけでなくスマホでも見やすいことを意識しました。
デザインは、黒、濃紺、深い青を中心にし、黄色をアクセントとして使っています。
宇宙らしい雰囲気は出しつつ、過度にSF風にはしていません。
NASAのデータが持つ信頼感と、個人ブログの中に置いても違和感がない見やすさの両方を意識しました。
APODやEPICの画像は大きく表示し、小惑星や自然現象はカード形式で整理しています。
スマホ表示では、文字を小さくしすぎないようにしました。
特にNASA公式説明は英文が長くなるため、最初からすべて表示すると、画面の大部分が文章で埋まってしまいます。
そこで、NASA公式説明は折りたたみ表示にしました。
基本的な流れは、画像を見る、やさしい日本語メモを読む、必要であれば英語の公式説明を開く、という順番です。
やさしい日本語メモは、NASA公式説明を完全に翻訳するものではありません。
専門知識がない人でも、画像やデータを眺めやすくするための簡単な補足として用意しています。
NASA APIを使った個人開発として感じたこと
今回の開発では、APIからデータを取得して表示するだけでなく、複数のAPIをどう組み合わせるかが重要でした。
APODだけであれば、最新の天体写真を見るページです。
そこにEPICを加えると、宇宙から地球へ視点が移ります。
NeoWsを加えると、地球の近くにある天体の動きも見られます。
さらにEONETを加えることで、視点が地球上の自然現象へ戻ってきます。
結果として、ページ全体が次のような順番になりました。
宇宙を見る。
地球を見る。
地球の近くを通る小惑星を見る。
地球上で起きている自然現象を見る。
単独では別々のデータでも、順番を考えて1ページにまとめることで、ひとつの体験として見せられると感じました。
また、外部APIを使う以上、常に正常なデータが返ってくるとは限りません。
一時的に取得できなかったり、HTTP 503などのエラーが発生したりする可能性もあります。
そのため、各APIのデータは一定時間キャッシュし、毎回NASA側へアクセスしない仕様にしました。
管理画面からは、APOD、EPIC、NeoWs、EONETのキャッシュをそれぞれ削除できます。
一部のAPIで取得エラーが起きても、ページ全体が壊れないようにしたことも、個人開発では重要な部分でした。
APIを使うと、取得できる情報に目が向きがちです。
しかし、実際に公開するページでは、見出しの付け方、注意書き、リンク先、スマホ表示なども同じくらい重要です。
特に今回は、小惑星や自然現象を扱うため、正しいデータを表示するだけでは不十分でした。
読者を怖がらせず、公式情報と誤解させず、落ち着いて眺められる表現に整える必要がありました。
まとめ
NASA Space & Earth Viewerは、NASA APIを利用し、最新の天体写真、宇宙から見た地球、小惑星、地球上の自然現象を1ページで眺められるようにした体験ページです。
難しい天文学や専門知識を学ぶためのページではありません。
画像を見たり、簡単な説明や数値を読んだりしながら、宇宙と地球の動きを身近に感じてもらうために作りました。
最初はAPODだけの小さな実験でしたが、EPIC、NeoWs、EONETと段階的に追加したことで、ひとつの流れを持つページになりました。
一方で、機能を増やすほど良いとは考えていません。
今後は大きな機能追加を繰り返すよりも、NASA側の更新や一時的なエラーにも対応しながら、安定して表示されることと、見やすさを優先したいと考えています。
宇宙や地球の画像が好きな人や、NASA APIを使った個人開発に興味がある人は、気軽に眺めてみてください。
実際のページは、以下から確認できます。
