低脂質レシピ生成ツールの開発記録

冷蔵庫の食材から低脂質レシピを1品提案するAIレシピ生成ツールのイメージ 個人開発記録
冷蔵庫にある食材を入力すると、高たんぱく・低脂質おかずや晩酌おつまみのレシピを1品提案するWebツールを開発しました。

冷蔵庫や冷凍庫を開けると、肉や魚、野菜、豆腐、きのこなどの食材は入っている。それでも、何を作るか決まらないことがあります。

食材が何もないわけではありません。むしろ、冷蔵庫や冷凍庫にいくつか残っているからこそ、組み合わせを考えるのが面倒になります。

レシピサイトで料理を探す方法もありますが、料理名から検索すると、手元にない材料や調味料が必要になることも少なくありません。

そこで、自分が別に運営している「50代食べ痩せラボ」で使うために、冷蔵庫や冷凍庫にある食材から料理を考えるAIレシピ生成ツールを作りました。

ツール名は、「冷蔵庫の食材一発!低脂質おかず・晩酌おつまみレシピ生成ツール」です。今回は、このWebツールを作った理由と、現在の仕様になるまでに考えたことを記録します。

冷蔵庫や冷凍庫に食材はあるのに料理が決まらない

このレシピ生成ツールを作ろうと思った直接のきっかけは、日々の食事を考える小さな面倒でした。

冷蔵庫や冷凍庫に鶏むね肉、白身魚、豆腐、キャベツ、きのこなどが残っていても、料理名がすぐに浮かぶとは限りません。いつも作っている炒め物やスープなら思いつきますが、それが続くと別の調理方法も試したくなります。

一方で、作りたい料理を先に決めてレシピを検索すると、手元にない材料が必要になることがあります。

例えば、冷蔵庫や冷凍庫にある食材を使い切りたいだけなのに、レシピを見た結果、新しい野菜や調味料を買い足すことになる場合もあります。それでは、残っている食材を減らしたいという目的から少し外れてしまいます。

そこで考えたのが、料理名から探すのではなく、冷蔵庫や冷凍庫にある食材を先に入力する方法でした。

手元にある食材名を並べて入力し、その組み合わせから作りやすい料理をAIに1品考えてもらう。これが、このAIレシピ生成ツールの基本的な考え方です。

「低脂質おかず」と「晩酌おつまみ」に絞った理由

このツールは、一般的な料理を何でも提案するものにはしませんでした。

公開先の「50代食べ痩せラボ」は、50代男性の食事改善や体重管理を扱っているブログです。食事量を極端に減らすのではなく、普段の食事を調整しながら続けることを中心にしています。

そのため、Webツールの用途もサイトの内容に合わせて、次の2種類に絞りました。

ひとつは「高たんぱく・低脂質おかず」です。鶏むね肉、白身魚、豆腐などを使い、たんぱく質を取りながら脂質を抑えたいときに使うことを想定しています。

もうひとつは「晩酌おつまみ」です。

晩酌のおつまみは、揚げ物やマヨネーズを多く使った料理に偏りやすくなります。そこで、冷蔵庫の食材から比較的軽い一品を考える選択肢として追加しました。

飲酒を勧めるための機能ではありません。晩酌をする場合でも、普段より脂質を抑えた料理を選びやすくするための項目です。

50代男性向けのブログで公開していますが、ツール自体は年代や性別を限定していません。冷蔵庫の食材から低脂質レシピを考えたい人であれば使える内容にしています。

冷蔵庫・冷凍庫の食材を入力するだけの簡単な仕様

毎日の食事で使うことを考えると、入力項目が多いツールにはしたくありませんでした。

操作は、冷蔵庫や冷凍庫にある食材を入力し、「高たんぱく・低脂質おかず」か「晩酌おつまみ」を選び、「レシピを作る」ボタンを押すだけです。

入力例は、次のような形です。

鶏むね肉、豆腐、キャベツ、しめじ、長ねぎ

食材ごとの細かい重量まで入力する必要はありません。冷蔵庫や冷凍庫を見ながら、使いたい食材名を並べるだけで利用できます。

もちろん、「鶏むね肉200g」のように量を加えても構いません。ただ、毎回すべての食材を量る必要があると使いにくくなるため、食材名だけでも生成できる仕様にしています。

生成されたレシピを残しておきたい場合は、結果をコピーしてメモアプリなどに保存できます。別の料理を見たい場合は、同じ食材でもう一度生成します。

【画像:冷蔵庫や冷凍庫にある食材を入力し、目的を選んでレシピを作る操作画面】

冷蔵庫にある食材を入力し、目的を選んでレシピを生成するツールの操作画面
冷蔵庫にある食材を入力して目的を選び、「レシピを作る」ボタンを押すだけで利用できます。

この個人開発では、高機能にすることよりも、冷蔵庫や冷凍庫を見た直後に迷わず使えることを優先しました。

レシピを1品だけ提案する理由

このAIレシピ生成ツールは、1回につき1品だけを提案します。

一度に5品や10品を表示すれば、選択肢は増えます。しかし、結果が長くなるほど、今度はどの料理を作るか比較する必要が出てきます。

このツールで解決したかったのは、たくさんの献立候補を集めることではありません。

「冷蔵庫や冷凍庫にある食材から、まず作れそうな一品を決める」

この用途に絞っています。

最初に1品だけ表示すれば、材料と作り方をすぐに確認できます。提案された料理が好みに合わなければ、同じ食材でもう一度生成すればよいだけです。

AIレシピは毎回まったく同じになるとは限らないため、再生成すると別の調理方法が提案される場合があります。

例えば、鶏むね肉、キャベツ、しめじを入力した場合、最初は蒸し料理、次はスープ、さらに生成すると炒め物が提案されるかもしれません。

「食材一発」というツール名にも、まず一品を素早く決める現在の仕様が合っていると考えました。

脂質量だけでなく推定カロリーも追加した

開発当初は、調理時間と推定脂質量を表示する仕様でした。

低脂質おかずを考えるツールなので、脂質量の目安が分かれば、ひとまず目的は果たせると考えていたからです。

ただ、完成したツールを見直していると、実際の食事に取り入れるか判断するには、脂質だけでなく推定カロリーも確認できた方が便利だと感じました。

脂質が控えめでも、材料や調味料の組み合わせによって料理全体のカロリーは変わります。そこで、完成後の改善として推定カロリーを追加しました。

現在は、生成結果の最初に次のような形で表示します。

【調理時間:約15分/推定カロリー:約280〜330kcal/推定脂質量:約4.5g(脂質控えめ)】

推定カロリーは、「約300kcal」のような単一の数値ではなく、幅を持たせています。

同じ鶏むね肉でも皮の有無や使用量によって変わります。魚は部位や種類で差があり、調味料や油の量によっても結果は変わります。

そのため、細かい条件が分からない状態でひとつの数字に決めるより、「約280〜330kcal」のような概算値の方が実際の使い方に合っています。

推定カロリーと推定脂質量は、入力された食材と一般的な食品成分をもとにAIが算出する目安です。外部の栄養計算APIや独自の食品成分データベースは使用していないため、正確な栄養計算ではありません。

生成結果で確認できること

生成後は、料理名だけでなく、実際に調理へ移りやすい情報をまとめて表示します。

最初に調理時間、推定カロリー、推定脂質量、脂質の評価が表示されるため、作り始める前に料理の概要を確認できます。

その下には、1人分の材料と分量を表示します。

食材名だけでなく、「鶏むね肉150g」「キャベツ100g」「しょうゆ小さじ1」といった形で分量も出るため、別のレシピを調べ直さずに調理を始められます。

作り方は手順ごとに分けています。下ごしらえ、加熱する順番、味付けのタイミングなどを確認しながら進められる形です。

さらに、肉を加熱しすぎない方法や、油を増やさず風味を出す方法など、料理に合わせた調理のポイントも表示します。

生成結果はまとめてコピーできます。すぐに作らない場合でも、メモアプリへ保存したり、自分用のレシピ記録として残したりできます。

【画像:生成されたレシピの調理時間、カロリー、脂質量、材料、作り方を確認する画面】

生成されたレシピの調理時間、推定カロリー、脂質量、材料、作り方、コピー機能を説明した画面
生成結果では、調理時間や推定カロリー、脂質量の目安、材料、作り方を確認でき、内容をコピーして保存できます。

すべてを細かく管理する献立アプリではありませんが、その日の一品を作るために必要な情報は、ひとつの画面で確認できるようにしました。

このツールを使える場面

このWebツールは、特別な料理を作るときよりも、普段の食事で使うことを想定しています。

例えば、鶏むね肉と余った野菜があるものの、いつもの炒め物以外が思いつかないときに使えます。

豆腐やきのこを使い切りたいときは、その食材をまとめて入力すれば、汁物、蒸し物、あんかけなど、自分ではすぐに思いつかなかった料理が出る場合があります。

白身魚で低脂質なおかずを作りたいときや、晩酌用に重すぎない一品が欲しいときにも使えます。

買い物へ行く前に冷蔵庫や冷凍庫の中身を減らしたい場合にも向いています。残っている食材を入力し、作れそうな料理を確認してから買い物へ行けば、食材を余らせにくくなります。

また、使っている食材が同じでも、再生成によって違う調理方法が出ることがあります。

鶏むね肉は毎回焼く、豆腐は毎回冷ややっこにするというように、いつも同じ料理になってしまうときの候補探しにも使えます。

レシピサイトで大量の候補を比較するのが面倒なときに、まず一品だけ決める。そうした小さな用途を想定したツールです。

作ってみて感じたこと

今回の個人開発では、機能を増やすことよりも、用途を狭くすることを意識しました。

献立を一週間分管理したり、買い物リストを自動作成したりするツールではありません。栄養素を正確に計算する機能もありません。

できることは、今ある食材を入力し、次に作る一品を提案することです。

用途をそこまで絞ったことで、逆に繰り返し使いやすいツールになったと感じています。

記事は一度読んだら終わりになることがありますが、このWebツールは、冷蔵庫や冷凍庫に余った食材が出るたびに使えます。

また、最初から現在の仕様がすべて決まっていたわけではありません。

初めは推定脂質量だけでしたが、実際の食事を考えるなら推定カロリーも必要だと感じて追加しました。複数の候補をまとめて出すより、1品だけの方が結果を確認しやすいと考え、現在の形にしています。

毎日の小さな面倒を減らすために作り、使いながら必要な部分を足していく。自分にとっては、個人開発らしい作り方になりました。

冷蔵庫に余っている食材があるときは、実際のツールも試せます。

【ツールへのリンク:冷蔵庫の食材一発!低脂質おかず・晩酌おつまみレシピ生成ツール

まとめ

「冷蔵庫の食材一発!低脂質おかず・晩酌おつまみレシピ生成ツール」は、食材はあるのに料理が決まらないという日常の悩みから作りました。

冷蔵庫の食材を入力すると、「高たんぱく・低脂質おかず」または「晩酌おつまみ」として、作りやすいレシピを1品提案します。

生成結果では、材料や作り方に加え、調理時間、推定カロリー、推定脂質量も確認できます。別の料理が欲しい場合は、同じ食材でもう一度生成できます。

高機能な献立管理ツールではありません。毎日の食事で、次に作る一品を決める負担を少し減らすために作ったAIレシピ生成ツールです。

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