副業を始めてみたいと思っても、「自分には何が向いているのか分からない」と迷ってしまう人は多いと思います。
インターネットで副業について検索すると、「おすすめ副業10選」「初心者でも始めやすい副業」といった記事が数多く見つかります。情報を集めるには便利ですが、そこで紹介されている副業が、すべての人に向いているわけではありません。
得意なことや苦手なこと、興味のある分野、副業に使える時間は人によって違います。同じ副業でも、ある人には始めやすく、別の人には大きな負担になることがあります。
そこで、利用者が自分の状況を入力すると、AIが向いている副業の候補を整理してくれる「AI副業診断」を作りました。
この記事では、AI副業診断を作った理由や、入力項目と診断結果をどのような考えで設計したのか、実際に作って使ってみて感じたことを振り返ります。
副業は人気だけで選べないと思った
副業について調べると、Webライター、動画編集、せどり、ブログ、プログラミングなど、さまざまな選択肢が紹介されています。
これらは、どれも副業として間違っているわけではありません。実際に収益を得ている人もいますし、未経験から始められる仕事もあります。
ただし、人気がある副業だからといって、全員に向いているとは限りません。
人と話したり交渉したりすることが得意な人もいれば、一人で集中して作業する方が楽な人もいます。文章を書くことが苦にならない人と、動画や画像を扱う方が得意な人でも、選ぶ副業は変わります。
さらに、副業に使える時間、準備できる初期費用、これまでの経験、興味を持てるかどうかも重要です。
平日に毎日2時間使える人と、休日に数時間しか使えない人では、続けやすい副業が違います。初期費用をかけられない人に、機材や仕入れが必要な副業をすすめても、すぐに始めるのは難しいでしょう。
人気ランキングを見るだけでは、どの副業が注目されているかは分かります。しかし、それが自分向きかどうかまでは判断しにくいと感じました。
AIなら一人ひとり違う提案ができると考えた
通常のブログ記事では、読者全員に同じ情報を届けることになります。
「文章を書くのが好きな人にはWebライター」「パソコン作業が得意な人にはプログラミング」といった分類はできますが、読者一人ひとりの細かな条件に合わせて回答を変えるのは困難です。
一方、AIであれば、入力された内容に応じて提案を変えられます。
AI副業診断では、年齢や現在の職業だけで判断するのではなく、得意なこと、苦手なこと、好きなこと、副業に使える時間、達成したい目標なども判断材料にしています。
副業を選ぶときは、「何ができるか」だけでなく、「どのくらい時間を使えるか」「何を目指しているのか」も重要だからです。
毎月数千円の収入を目標にする人と、将来的に本業以外の収入源を育てたい人では、選ぶべき副業や取り組み方が変わります。
ただし、このツールは「あなたにはこの副業しかありません」と答えを決めつけるものではありません。
AIが利用者の人生や能力を完全に理解できるわけではないため、向いている可能性のある選択肢を整理し、比較しやすくする診断として設計しました。
最初から今の形だったわけではない
AI副業診断は、最初から現在のような入力項目や診断結果を備えていたわけではありません。
当初は、現在の職業や副業に使える時間など、少ない質問に答えるだけの、もっと単純な診断を想定していました。
しかし、実際に作って試してみると、職業だけでは提案が浅くなりやすいことに気づきました。
同じ会社員でも、文章を書くことが得意な人、数字を見ることが好きな人、人と話すことが得意な人では、向いている副業が異なります。職業が同じだからといって、似た結果を出せばよいわけではありません。
そこで、得意なこと、苦手なこと、好きなこと、興味があること、現在抱えている悩みなどの入力欄を少しずつ増やしていきました。
入力項目を増やすほど、診断結果は利用者の状況に合わせやすくなります。その一方で、質問が多すぎると、入力するだけで疲れてしまいます。
診断を詳しくするために必要な情報と、気軽に使える入力のしやすさ。この二つのバランスを考えながら調整しました。
完成品を一度で作ったのではなく、実際に入力して結果を確認し、内容が浅ければ質問を増やし、分かりにくい部分があれば説明を直すという流れで形にしていきました。
AI副業診断で入力する内容を増やした理由
AI副業診断では、複数の項目を入力してから診断を行います。
入力項目を増やしたのは、個人情報を細かく集めるためではありません。できるだけ利用者の現在の状況に近い診断結果を出すためです。
最初に入力する「お名前」は、本名である必要はありません。ニックネーム、源氏名、ハンドルネームなどでも利用できます。診断結果を読みやすく表示するための呼び名として使います。
年齢や性別、現在の職業、現在の年収、働き方は、生活状況やこれまでの経験を考える材料になります。
ただし、年齢や性別だけで向いている副業を決めるわけではありません。現在の仕事で身につけた知識や、勤務形態による時間の使い方などを含めて考えるための情報です。
副業に使える時間は、現実的に続けられる仕事を考えるうえで欠かせません。
毎日少しずつ取り組めるのか、休日にまとめて作業するのかによって、始めやすい副業は変わります。短時間で区切りやすい仕事もあれば、まとまった作業時間が必要なものもあるからです。
「副業で達成したいこと」も重要な項目です。
収入を少し増やしたいのか、将来に備えてスキルを身につけたいのか、好きなことを仕事につなげたいのかによって、提案の方向性が変わります。
得意なこと、苦手なこと、好きなこと・興味があることは、向いている副業を考える中心的な材料です。
得意なことをそのまま生かせる場合もあれば、好きなことを続けるうちに能力が伸びることもあります。反対に、強い苦手意識がある作業を含む副業は、収益性が高くても続かない可能性があります。
現在の悩みを入力する欄も設けました。
時間がない、初期費用をかけられない、何から始めればよいか分からないなど、同じ副業初心者でも迷っている理由は異なります。その悩みを踏まえることで、より現実的な助言につなげられると考えました。




向いている副業だけを表示しないようにした
最初は、向いている副業をランキング形式で表示すれば分かりやすいと考えていました。
しかし、おすすめの候補だけを並べると、かえって選択肢が増えすぎてしまうことがあります。
副業選びでは、「何を始めるか」だけでなく、「今は何を選ばないか」を整理することも重要です。
そこで、AI副業診断では、向いている可能性が高い副業だけでなく、現時点では優先度が低い副業も表示する設計にしました。
ただし、「あなたには向いていません」と断定する見せ方にはしていません。
現時点の使える時間、経験、興味、目標などを踏まえると、今すぐ優先する必要性が低いという表現にしています。
たとえば、まとまった学習時間が必要な副業は、現在ほとんど時間を確保できない人にとって、すぐに始める候補にはなりにくいでしょう。
一方で、生活環境が変わって時間を確保できるようになったり、経験や知識を身につけたりすれば、将来的には有力な候補になる可能性があります。
そのため、現時点で優先度が低い副業とは別に、将来的に挑戦できる副業も表示するようにしました。
副業を完全に切り捨てるのではなく、「今すぐ始める候補」と「今後の候補」を分けて考えられる形です。
診断結果で分かること
AI副業診断では、入力された内容をもとに、向いている副業をランキング形式で表示します。
単に副業名を並べるだけではなく、おすすめ度や始めやすさも確認できるようにしました。
興味を持てる副業であっても、準備に時間がかかる場合があります。反対に、収益の規模は小さくても、現在の環境ですぐに始めやすい副業もあります。
その違いを見比べられるようにすることで、最初の候補を選びやすくしました。
また、収益化までの目安も表示します。
ただし、これは収益が発生する時期を保証するものではありません。一般的な傾向をもとにした参考情報であり、作業時間、経験、需要、取り組み方などによって大きく変わります。
診断結果には、将来的に挑戦できる副業と、現時点では優先度が低い副業も表示されます。
さらに、入力内容を踏まえたAIからの助言も確認できます。
「まずは小さく試す」「現在の仕事で得た経験を活用する」「学習時間を確保してから始める」といったように、副業名だけでは分からない次の行動を考えるための補足です。
実際に使ってみて感じたこと
実際にさまざまな内容を入力して試してみると、同じ職業でも、得意なことや苦手なこと、興味の違いによって結果が変わることが分かりました。
たとえば、同じ会社員でも、人と話すことが得意な人と、一人で文章を書くことが好きな人では、上位に表示される副業が変わります。
現在の職業だけを入力する診断よりも、利用者本人の違いが結果に反映されやすくなりました。
また、得意なことや悩みを具体的に入力するほど、診断内容も具体的になります。
「パソコンが得意」とだけ書くよりも、「表計算ソフトを使った資料整理が得意」「画像編集をよく行う」と書いた方が、提案の理由やAIからの助言も詳しくなります。
一般的な副業ランキングを見る場合は、紹介されている仕事を一つずつ自分に当てはめて考える必要があります。
AI副業診断では、自分の条件を入力する過程そのものが、現在の状況を整理する作業になります。
向いている副業だけでなく、優先度が低い副業も表示されるため、候補を絞りやすい点も便利だと感じました。
もちろん、AIの回答が必ず正しいわけではありません。
本人がまだ言葉にできていない事情や、地域ごとの仕事の需要、細かな生活環境まで完全に判断することはできません。
それでも、副業について考え始めるきっかけとしては使いやすく、自分では意識していなかった経験や強みを見直す材料にもなると感じています。
無料で使えるツールとして公開した
AI副業診断は、副業選びに迷ったときに、難しい登録をせず気軽に試せる無料診断として公開しました。
本名を入力する必要はなく、ニックネームやハンドルネームでも利用できます。
パソコンだけでなく、スマートフォンからでも診断できるようにしています。まとまった準備をしてから使うものではなく、少し時間があるときに自分の条件を整理するためのツールです。
ただし、表示される診断結果は、あくまで参考情報です。
AI副業診断を使ったからといって、副業収益や成功が保証されるわけではありません。収入が発生するかどうかは、選んだ分野の需要、経験、作業量、継続期間などによって変わります。
また、投資助言や転職判断を行うツールでもありません。
診断結果だけで重要な決断をするのではなく、興味を持った副業について自分でも調べ、必要に応じて小さく試すための出発点として使うことを想定しています。
作って終わりではなく、使いながら改善していく
ツールは、公開した時点ですべて完成するわけではないと感じています。
実際に自分で使ってみると、入力欄の説明が分かりにくかったり、診断結果の文章が長すぎたり、重要な内容が見つけにくかったりすることがあります。
作っている途中では気づかなかった部分も、利用者の立場で操作すると改善点が見えてきます。
AI副業診断についても、必要に応じて入力項目の説明や結果の見せ方を調整していく予定です。
個人開発では、最初から大きく複雑なサービスを完成させようとするよりも、まずは小さく作って実際に試すことに意味があると感じました。
私はプログラミングの専門家ではありませんが、AIに相談しながら、必要な機能や表示内容を一つずつ整理し、少しずつ形にすることができました。
完成形を最初から正確に決めるのではなく、動かして、使って、直す。その繰り返しも、個人開発の面白さだと思います。
まとめ|副業を決めるツールではなく、考えるためのツール
AI副業診断は、「この副業なら絶対に稼げる」と答えを決めるツールではありません。
利用者の得意なこと、苦手なこと、興味、副業に使える時間、達成したい目標などを入力し、自分に合いそうな選択肢を整理するためのツールです。
診断結果では、向いている可能性が高い副業だけでなく、現時点では優先度が低い副業や、将来的に挑戦できる副業も確認できます。
何を始めるかだけでなく、何を今は選ばないかまで整理することで、副業の候補を絞りやすくしました。
AIの回答は、正解を保証するものではありません。それでも、副業選びで止まっている人が、自分の経験や強みを見直し、次の一歩を考える材料にはなると思います。
興味がある方は、現在の状況を入力して、どのような結果になるか試してみてください。

