新しいツールを作るとき、最初に決まるのはプログラムではありません。
「何を作るのか」「誰に使ってもらうのか」、そして「どんな名前にするのか」を考えるところから始まります。
今回公開した「海外で話題の珍しいネタ発見機」も、最初から現在の形を目指していたわけではありません。
開発を進める中で方向性が変わり、そのたびにツール名も何度も見直すことになりました。
この記事では、現在のツールが完成するまでの試行錯誤や、名前が変わっていった理由について紹介します。
実際のツールはこちらからご覧いただけます。
最初は別のツールとして考えていた
「海外で話題の珍しいネタ発見機」は、最初からこの形を目指して開発を始めたツールではありません。
もともとは、海外の情報を収集する別のツールを開発している中で、
「もっと一般の人でも気軽に楽しめるツールが作れないだろうか」と考えたことがきっかけでした。
元になったのは、海外のIT系ビジネス情報を収集する「GOF(Global Opportunity Finder)」というツールです。
こちらは海外のAIサービスや新しいビジネスなどを調べるためのツールですが、内容が専門的で、誰でも気軽に楽しめるものではありません。また、多くの情報を取得するためAPIの利用コストも高く、現在は一般公開せず開発を続けています。
そこで、「もっと気軽に見られる海外情報」をテーマにした別のツールを作ることにしました。
最初は、世界の面白いネタを集めるようなツールをイメージしていましたが、実際に開発を進めてみると、予想とは違う方向へ進むことになります。
それが、このツールが何度も方向転換するきっかけになりました。
思ったようなツールにならなかった
開発当初、このツールには「GOF Lite」という仮の名前を付けていました。
「GOF」の一般向けバージョンという位置づけで考えていたため、この名前でAIと相談しながら開発を進めていました。
ところが、開発を進めるうちに思わぬことが起こります。
AIが「GOF Lite」という名前から、元になったGOFの特徴を強く引き継いでしまい、海外のAIサービスやスタートアップ、ビジネス情報など、専門的な内容を中心に生成することが多くなったのです。
私が作りたかったのは、もっと気軽に楽しめる海外情報を紹介するツールでした。
「海外でこんな商品が人気なんだ」
「こんなサービスが話題になっているんだ」
そんな発見を楽しめるツールを目指していたため、このままでは方向性が違うと感じました。
そこで、「GOFの軽量版」という考え方をやめ、このツールを独立したものとして作り直すことにしました。
この路線変更によって、ビジネス色を抑え、海外で話題になっている商品やサービス、日本ではあまり知られていない情報を紹介する現在の方向性が固まっていきました。
振り返ると、ツール名ひとつでAIが生成する内容の傾向まで変わるというのは、今回の開発で得られた大きな発見の一つでした。
実はツール名は何度も変わっている
今回の開発で、意外と時間をかけたのがツール名でした。
開発を進めながら何度も方向性を見直したため、そのたびに「この名前で本当に内容が伝わるだろうか」と考え直すことになりました。
最初に考えていたのは、「世界の面白いネタ発掘ツール」です。
ところが、実際に情報を集めてみると、面白いネタばかりではありません。海外で人気の商品やサービス、日本ではあまり知られていない話題など、内容は想像していたより幅広いものでした。
そこで、一度は「世界のビジネスチャンス発掘ツール Lite」という名前も候補にしました。
しかし、この名前では元になったツールの印象が強くなり、一般向けのツールというより、ビジネス向けのツールに見えてしまいます。実際、AIもその方向へ内容を寄せることが多く、目指していたものとは少し違っていました。
次に考えたのが、「日本未上陸のネタ発見機」です。
この名前なら特徴が伝わりやすいと思っていましたが、実際に情報を見ていくと、「日本では珍しい」というコメントが付くものは多いものの、すでに日本でも紹介されているケースが少なくありませんでした。
「日本未上陸」と言い切ってしまうと、正確ではない場合があるため、この名前も見送ることにしました。
そして最終的にたどり着いたのが、「海外で話題の珍しいネタ発見機」です。
海外で話題になっている情報の中から、日本ではまだあまり知られていないネタを紹介するという、このツールの特徴を最も自然に表現できる名前になりました。

私は以前、楽天市場で約15年間ネット通販を運営していました。
商品名やキャッチコピー、販売ページのタイトルなどを考える機会が多く、「伝わる名前」を考えることは仕事の一部でもあり、楽しみでもありました。
その経験があったからこそ、今回も「とりあえず付けた名前」で公開するのではなく、ツールの内容がひと目で伝わる名前にこだわりました。
振り返ると、このツールはプログラムだけでなく、ネーミングについても何度も試行錯誤を重ねたことで、ようやく今の形にたどり着いたのだと思います。
今回紹介したツールがどのような形で完成したのか気になる方は、実際のページもご覧ください。
まとめ
「海外で話題の珍しいネタ発見機」は、最初から現在の形を目指していたツールではありませんでした。
開発を進める中で方向性を見直し、ツール名も何度も変更しながら、ようやく今の形にたどり着きました。
特に印象に残っているのは、ツール名ひとつでAIの出力傾向まで変わることがあった点です。
AIと開発を進めていると、思い描いていたものとは違う方向へ進むこともあります。しかし、その変化を受け入れながら試行錯誤したことで、このツールならではの特徴を持たせることができました。
もし興味を持っていただけたら、実際にツールを使って、海外で話題になっている珍しいネタをのぞいてみてください。思わぬ発見があるかもしれません。

